[第7話]フィルムとグラビア印刷の話

2011年06月20日 - コラム

ポリエチレン(HDPEやLDPE)やポリプロピレン(OPPやCPP)などのフィルムは、主にグラビア印刷という手法でフィルムに印刷を行います。

グラビア印刷は、数ある印刷方式の一つで、凹版印刷の一種です。グラビア印刷の最大の特徴は、精細な色の濃淡を表現することができる写真画印刷の再現性の高さです。また、版の耐久性が高く、印刷速度が速いため、大量部数の印刷に適しています。

印刷機の写真を見ていただくと、よりイメージしやすいと思います。

→ 参考:グラビア印刷機の写真 (Google画像検索結果から)

グラビア印刷機は、1色ごとに1つの印刷ユニットを持っています。利用する印刷ユニットの数は、印刷内容を再現するために必要な色数によって決まります。印刷ユニットごとに版が必要ですので、色数が増えるにつれてインクと版が必要です。そのため、色が1色増えるごとに印刷費用がかかります。

グラビア印刷の色の表現は、単色で行う場合と掛け合せ(フルカラー)で行う場合があります。

単色
  • インク1色ずつで表現
  • 発色が良く広範囲の色味が均一な仕上がり
  • 文字やベタの印刷に適している
掛け合せ(フルカラー)
  • 複数の色を重ねて様々な色を表現
  • 色や陰影の多彩な図柄の印刷が可能
  • 発色がやや落ちる
  • 写真画などの印刷に適している

透明フィルムにフルカラー印刷を行う場合は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ホワイト(CMYK+W)の5色が必要です。しかし、印刷内容によっては、上記5色+数色が必要になることもあります。(例:写真画に5色以外の色で文字やベタが含まれている場合)

グラビア印刷は、1秒あたり2m〜3mもの印刷速度を実現します。1分で120mの印刷が仕上がるため、幅100mmのOPP袋が1,200枚分も仕上がります。印刷自体の時間は短いですが、版とインクを各印刷ユニットに設置しそれぞれにフィルムを通さなければいけませんので、印刷準備に1時間近くの時間を要します。これが、袋の数量に関わらず印刷のイニシャルコストが必要な理由になります。そのため、ロット数がある程度なければ、袋の単価が割高になってしまいます。

今回は、このあたりまでご説明いたします。

[第6話]OPP袋の材料とロットの関係

2010年10月06日 - コラム

OPP袋は、どんな材料で出来ているのでしょうか?
それはもちろん、OPPフィルムです。

OPPフィルムは、ポリプロピレンを平たく伸ばしてフィルム状にしたものです。1枚の長いシートを一定の長さ分(2,000mや4,000mなど)紙管に巻きつけたものが流通しています。これがOPP原反と呼ばれています。

OPP原反の写真
OPPフィルムの原反

OPP原反は、同じ厚さ、同じ幅のOPPフィルムを巻いたものです。
そのため、フィルムの厚さごと、幅ごとに異なる原反になります。

<例:厚さ0.03mm、560mm幅のフィルムを2000m>

さて、OPP原反を使って袋を作る場合、袋の寸法に見合ったOPP原反を利用します。そのため、フィルムの厚さや袋の形状によって、異なる原反を利用します。

たとえば、

OPP#30(0.03mm) 210×320+40(mm) 5,000枚
→ 厚さ0.03mm 幅680mmの原反が1,050m必要
OPP#40(0.04mm) 130×200+40(mm) 10,000枚
→ 厚さ0.04mm 幅440mmの原反が1,300m必要

となります。

このように、利用するフィルムの厚みや袋の形状によって、必要な原反が異なります。また、2,000m中1,300mしか使わないなど、必ず余りが発生します。利用頻度が高い原反であれば、この余りを再利用しますが、そうでない場合は、不良在庫となってしまいます。そのため、一般的に2,000m分を最小ロット数とする会社が多いのです。

弊社が2,000m未満のロットでも製造させていただける理由は、出来る限り利用量の多い寸法の原反を仕入れ、数多くの注文に効率良く割り当てているからです。

[第5話]OPP袋でさりげない気配りを

2010年01月27日 - コラム

先日、封筒を中心に扱っている、とある紙製品専門店にて、紙の封筒を数枚購入したときのこと。

文房具店では、商品をそのまま紙の袋に袋詰めするケースが多いです。
しかし、こちらのお店では違いました。

それは、商品を<テープ付きのOPP袋>に入れて、その上で紙袋に入れていただけたということです。

個包装されていない紙中心の商材を取り扱っているためでしょうか。
紙袋だけでは、雨に濡れたり水溜りに落とした際に、商品が使い物にならなくなってしまう可能性があります。

ささいな気配りではありますが、防水性の高いテープ付きのOPP袋でしっかりと商品保護をしていただけたことが、とても心地の良いものでした。

こちらのお店の商品を大切に扱う気持ちが現れているのでしょう。

非常に安いものですが、その使い方次第で小さな感動を与えられる。
それが、OPP袋の1つの魅力なのかもしれません。

[第4話]テープ付きOPP袋によくある問題

2009年08月07日 - コラム

OPP袋を封するためのテープは、主にふた(フラップやベロとも呼ばれる)部分に付けます。

これは、ふた部分を折って袋に封をする場合に、袋の内容物の厚みに左右されないという利点があるからです。
(ふたの大きさが一定であるために、厚みによってふたの貼り付け位置が変わってしまいますが、ふたにテープが付いている場合は、ふた部分を本体のどこにつけても封をすることが出来るということです。)

ただ、ふた部分にテープが付いている場合には、重大な欠点があります。

それは、OPP袋の内容物を取り出す際に、OPP袋の内容物がテープ部に貼り付いてしまう可能性があることです。特に、OPP袋の内容物が袋にぴったり入っている場合は、内容物が取り出しにくい上に、内容物がテープ部に貼り付く可能性が非常に高くなります。

もし、内容物が紙製品などの破れやすい商品の場合は、新しい商品が使用前に破損してしまう可能性もあるのです。
(私も、購入した商品がOPP袋のテープに貼り付いてしまったことが何度もあり、その都度、恐る恐る商品からテープをはがしています。)

これは問題ですよね。
では、どうすればいいのでしょう?

ご安心下さい。
この問題を解決するテープ付き袋があります。

それは、テープをふた部分に付けず、テープをOPP袋の外側に付ける方法(胴テープ)です。

胴テープ付OPP袋の写真

テープをふたではなくOPP袋の外側につけることで、内容物がテープに貼りつく可能性がなくなり、テープ部に気を遣うことなく内容物をOPP袋から取り出すことが出来ます。また、何度も出し入れを繰り返す場合にも、このタイプのOPP袋は有効です。

このように、テープの位置を工夫するだけで、ちょっとした気遣いが出来ます。OPP袋の内容物を大事にしたい方にオススメです。

OPP袋の内容物の厚みが一定の場合には、ぜひご検討してみてはいかがでしょうか。胴テープのテープ付きOPP袋をお求めの方は、ご注文の際にテープ位置について一声おかけ下さい。

※ただ、封をして長期間経過した場合、のりがふた部分に移動することもありますのでご注意下さい。

[第3話]不足するマスクの早期出荷を支援します

2009年05月19日 - コラム

近畿圏を中心に、日本でも新型インフルエンザが流行していますね。
そのため、大阪や神戸などの主要都市では、マスクの売り切れが目立ちます。
私も近隣の店を探しましたが、どこをまわっても売り切れ、入荷未定でした。

そんな中、クークルにも、マスクの包装袋の製作依頼をいただきました。
ありがとうございます。

もちろん、市場で不足しているマスクが少しでも早く手元へと行き渡るよう、クークルでは、精一杯の素早い対応で早期生産を支援させていただきます。

今後は、近畿圏だけでなく関東圏でも不足することが予想されるでしょう。
その際は、クークルが少しでも袋作りのお手伝いさせていただければ光栄です。

マスクの着用も予防策として有効ですが、手洗いやうがいを頻繁にすることも予防に大変効果的です。
みなさまも、心がけひとつで守れる健康を大切にして下さい。